(2025.3.28)第28回定例研究会:西村聡彦様「精神保健福祉領域におけるピアサポート・コンサルテーションの効果的なプログラム開発研究」を開催しました。
3月28日(金)19:00~21:00、第28回定例研究会が開催されました。報告者は当法人理事の西村聡彦氏(ピアスタッフ協会・日本社会事業大学大学院)で、テーマは「精神保健福祉領域におけるピアサポート・コンサルテーションの効果的なプログラム開発研究~ピアスタッフが力を発揮するリカバリー志向型サービスへ向けた組織変革のための協働型働きかけ~」でした。
今回の定例研究会では西村氏が現在取り組まれている「ピアサポート・コンサルテーション」の効果的なプログラムモデルの開発に関する研究についてご報告いただきました。精神保健福祉領域では、リカバリー志向型のサービスが目指されるようになっており、当事者としての経験をもつピアサポーターの存在が重要視されています。西村氏によると「ピアサポート・コンサルテーション」とは、外部コンサルタントの働きかけによって、ピアスタッフが十分に力を発揮できる職場環境を実現し、リカバリー志向型サービスへの転換を促す仕組みとのことです。西村氏はこれまでCD-TEP法を活用し、文献研究と実践家ワークショップの成果を集約して試行版効果モデルを作成し、それを基盤に試行評価を半年間実施しておられ、今回はそこから得られた知見についてご報告いただきました。
指定発言者として当法人事務局の大原さやか氏(弘前学院大学)と相川章子さま(埼玉県立大学)から、ご発言いただきました。大原氏からは、試行評価調査後のアウトカムの変化に関する質問や、ピアサポート・コンサルテーションと通常のピアサポート養成研修との違い、インタビュー結果の真実相当性についての質問等があがりました。相川さまからは、ピアサポーターと雇用する事業所の関係性の一般的な課題や、それを踏まえての今後の展開についてのコメントとご質問をいただきました。また、今回も多くの方にご参加いただき、研究を通して見えてきたピアスタッフの専門性、組織文化・環境の影響に関する議論や、コンサルテーションの普及に向けた方策、研究デザイン、データ分析方法などに関する議論が展開されました。
貴重な研究内容についてご報告いただきました西村さま、コメントをいただきました大原さま、相川さま、そしてご参加いただき様々なご意見・ご質問をいただきました皆さま、誠にありがとうございました。
文責:入江名未(PBEE研究・研修センター事務局)
