(2025.4.21)第29回定例研究会:PBEE評価セミナー2024Follow Up編修了者【特選】報告会を開催しました。
4月21日(月)19:00~21:00、第29回定例研究会が開催されました。
2025年度初の今回の定例研究会では、「2024年度PBEE評価セミナーFollow Up編(評価計画の作成と実施編)修了者【特選】報告会」ということで、昨年度の伊藤誠吾さま(秋田県・指定相談支援事業所南秋 つくし苑)と工藤昭子さま(日本社会事業大学大学院)にご報告いただきました。
伊藤さまには「強度行動障害のある人や家族、支援者が協働しエンパワメントされる包括型チーム支援モデルの開発 ~単一事例デザインによる実践の効果検証と支援モデル改善の試み~」というタイトルでご報告いただきました。伊藤さまによると、強度行動障害のある方の中でサービスに繋がっていない、またはニーズが満たされていない方の数は少ないものの、本人への虐待の多さや家族や支援者の疲弊、支援者による援助拒否と課題が多いという現状があるそうです。この社会課題を解決するためには、本人と家族、支援者をサポートする包括的なプログラムが必要であり、伊藤さまは評価セミナーでプログラムモデルの開発に取り組まれました。今回は、ロジックモデル、サービス利用計画、組織計画、効果的援助要素など分かりやすくご提示いただきました。
工藤さまには「妊娠・出産・子育て期の滞日外国人ムスリム女性の支援方法の検討」というタイトルで、現在取り組んでいらっしゃるご研究について、評価と関連付けてご報告いただきました。工藤さまによると、滞日外国人人数が増加しており、外国人女性の国内出産も増加しているそうです。その中でもムスリムの方は宗教的背景から生活課題がより深刻であり、妊娠・出産・子育て期の支援にイスラーム文化理解が必要であるとのことです。これまで実施してこられた量的調査、質的調査の分析結果を詳しくご報告いただき、ニーズ評価の結果とロジックモデルをご提示いただきました。
指定発言として当法人の理事で評価セミナーの担当の贄川信幸氏(日本社会事業大学)から、伊藤さまと工藤さまのご報告に対し、評価できる点と議論・課題と思う点についてのフィードバックがありました。また、今回も多くの方にご参加いただき、単一事例を用いた評価の仕方に関する議論や、ロジックモデルの具体的な内容に関する議論、調査分析の内容に関する質疑などが行われました。実際に評価に取り組まれてのご感想も具体的に教えていただきました。
評価セミナーで取り組まれた貴重な評価結果をご報告いただきました伊藤さま、工藤さま、指定発言者の贄川さま、そしてご参加いただき様々なご意見・ご質問をいただきました皆さま、誠にありがとうございました。新年度もよろしくお願いいたします。
文責:入江名未(PBEE研究・研修センター事務局)

