(2025.4.26)(2025年度輪読会)プログラム評価~対人・コミュニティ援助の質を高めるために~の第1回を開催いたしました。
2025年4月26日(土)、PBEE研究・研修センター主催「(2025年度輪読会)プログラム評価~対人・コミュニティ援助の質を高めるために~プ」の第1回が開催されました。
今年度は安田節之(2011)『プログラム評価~対人・コミュニティ援助の質を高めるために』をテキストとし、全9回にわたりこの書籍を読み進めていきます。
第1回の範囲は、《第1部》(1-1)「プログラム」から(1-3)「調査との違い」まで。報告は山村学園短期大学子ども学科の巣立佳宏氏にご担当いただきました。
まず「プログラム」の定義について、本書では「何らかの問題解決や目標達成を目的に、人が中心となって行う実践的介入」とされていることが紹介されました。政策や事業、プロジェクトも含まれ、利用者の生活や福利の一部に関わるものであり、すべての問題を解決するものではないと整理されています。この説明に関連して、「付加価値」という用語の意味や範囲、その決定方法、利用者の期待と提供側の資源の関係などについて意見が交わされました。
続いて「評価」では、スクリヴェン、ロッシ、ウェイス、チェン、パットンらによる定義が紹介されました。評価は目的達成のための手段であり、プログラムや政策の改善に資する活動であることが確認されました。また、「物差し(目標値)」をどのように設定するかが重要であり、先行事例の成果水準を参考にする方法や、研究目的に応じたアプローチの選択についても取り上げられました。
「調査との違い」では、調査が真実や新しい知見の発見を目的とするのに対し、評価は意思決定や改善のために活用されることが説明されました。結果の一般化は二次的とされますが、この「一般化可能性」をどの程度重視するかについては、現場改善を主眼とする立場と、制度化や普及を目的とする立場とで見解の違いが示されました。さらに、価値判断は真実に基づくべきであり、真実探求と価値判断は本来相反しないとの意見や、表現上の留意点に関する指摘もありました。
今回の輪読会では、プログラム評価の基本的な定義や考え方を確認するとともに、実践現場と研究のそれぞれの立場から評価の目的や範囲についての整理が行われました。特に「価値」「付加価値」「一般化可能性」は、今後の回でも引き続き検討されるべき論点として共有されました。
次回は5月31日(土)、範囲は《第1部》(1-4)「評価目的」~(1-5)「評価者」です。「(2025年度輪読会)プログラム評価~対人・コミュニティ援助の質を高めるために~」について、ご関心のある方はどの時期からでもご参加いただくことが可能ですので、是非ご参加ください!その際はこちらのPeatixサイトから参加のお申込みをお願いします。
賛同会員の皆様には輪読会の動画配信サービスも行いますので、宜しければこちらから賛同会員にお申込みいただき、本輪読会には「賛同会員」として参加していただけましたら幸いです。
文責:新藤健太(PBEE研究・研修センター・業務執行理事)

